哭く花

1人で20時までの1時間を過ごしたけれど、

やっぱり少しさみしくて、少し暇だった。

何をしようと考えを巡らせる間に、

「先生にコーヒー入れよう」

この結果にたどり着いた。

おうちから持ってきた、

お父さんの大切にしていたミルで

棚から見つけた豆を挽いた。

カップにフィルターを張り、挽いた豆を入れてお湯を注ぐ。

たちまちリビングにいい香りが漂った。

私は、自分の分のコーヒーも入れて、

お砂糖とミルクを添えると、

二つのカップを持ったまま書斎へと階段を上った。

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