哭く花
「先生、お風呂湧いたよ」
「ああ、入るよありがとう」
書斎で仕事をする先生に静かにそう告げる。
私は部屋に戻ると、自分のカバンからお弁当を出し、
先生のぶんも回収して、キッチンへと向かった。
お弁当箱を洗い、
そして自分の仕事であるコーヒーを淹れた。
先生の部屋にブラックを運んで、
自分でも肌色のコーヒーを飲みつつ、
洗濯物をたたんだ。
先生のシャツと自分のハンカチにアイロンをかける。
なんだか自分がお母さんになった気がした。