哭く花
クローゼットのドアを閉めて、暗闇の中、
手探りで電気をつけた。
入口付近に先生のスーツ、
その隣に私の制服が掛けてある。
無意識のうちに、そっと先生のスーツに手を触れた。
その瞬間、さっきまでの記憶が蘇り、
耳まで血が登り、顔が熱くなることがよく分かった。
気持ちが落ち着くまで握りしめたスーツの袖元は、
汗でぐっしょりとシワになっていた。
私は深く深呼吸を二つして、
手にパジャマと下着とタオルを持って
ゆっくりとクローゼットから出て、扉を閉めた。