少女マンガ的社内恋愛
何より高稲常務は小さい頃も、会社で再会した今も、私の事からかいまくってるじゃないか。


チビにネズミだなんて嫌~なアダナ、好きな人に普通付ける?


ああ、そっか。これも常務の“嫌がらせ”なのか。


「からかうのもいい加減になさって下さい。幾ら何でも度が過ぎてますよ、常務」


まったく……いきなり抱きしめて『好き』だなんて、本当にやり過ぎだわよ………


社長に知られたら、さすがに息子とは言え雷落とされるんじゃない?


微妙に眉間にシワを寄せながら常務の胸元を押して、離れようとする。


が……


「冗談じゃねぇよ………」
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