少女マンガ的社内恋愛
ふて腐れて仏頂面になったオレの姿が、グラスの中のマティーニに反射する。


「にしてもお前、メチャクチャ一途だよなぁ。いつから澄鳴の事好きなのかは知らないけど、最後に会ったのは18年前だぞ。お前その間ずっと澄鳴だけが好きだったんか」


「……そうだよ。中学や高校で何回も他の女に告白された事はあったけど、皆断った。重いと思いたきゃ思えばいいよ、進兄ちゃん」


オレが“つき合えない”と告げると、ポロポロ泣き出す女に怒って顔を真っ赤にする女。


今まで告白されてフッた女達の姿が、ボンヤリと頭に蘇った。


なんて面倒くさいんだろう。
< 214 / 383 >

この作品をシェア

pagetop