少女マンガ的社内恋愛
エスパーの如く見事にオレの考えを見抜いた進兄ちゃんにビビり、危うく酒を溢しかけた。


それからは一応和やかに会話が進み、バーを出る。


店の前で進兄ちゃんと番号やメアドを交換し、別々の方向に歩き出した。


「やってやろうじゃん…何が何でも手に入れてやる」


とりあえず家帰ったら、登暉に澄鳴と小笠原に変な事言ってないか確認とってやろう。


星がチカチカ瞬く夜空を見上げると、澄鳴の明るい笑顔が浮かび上がり――――…また明日からも頑張れる活力を補充したオレだった。


もうすぐとんでもない急展開がオレ達にやって来るとも知らずに。
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