少女マンガ的社内恋愛
何回目のイベント
――――ピンポーン


「んっ………?」


ウトウトと浮上しかけた意識の中、微かにチャイムの音を聞く。


数秒固まってから再び“ピンポーン”と鳴ったチャイムに、急速に頭が回転していくのが分かった。


「ヤダ、私ったら寝ちゃったんだ……」


今日は日曜日で、私は朝から自宅の掃除に励んでいた。


キッチンを磨いたり雑誌を纏めたりしていたら、時刻は午前11時になって………疲れてちょっとベッドに横になったのが運のツキ。


「あああ…もうお昼じゃん」


ベッド脇の目覚まし時計は12時ちょっと過ぎになっていて、頭を抱えてしまった。
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