少女マンガ的社内恋愛
常務は1人でテーブルに座っていたのではなく、大きな花瓶の陰に隠れて、もう1人一緒にいたのだ。


テーブルを挟んで常務の真向かいに座っているのは…若い女性。


しかも私はその女性に見覚えがあった。


「あの人…さっきの……」


そうだ……彼女さっき、私がぶつかってしまった女の人だ………


横顔しか見えないけど、さっきと髪も服も一緒だから間違いない。


「――…で……それ――――…」


「へぇ……」


ここからじゃ途切れ途切れにしか聞こえない会話を交わす2人は、楽しそうに笑い合っていた。


途端に私の胸に鋭い痛みが走る。
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