少女マンガ的社内恋愛
まるで鋭利な刃物に切りつけられたかの様な痛みに、思わず胸元をギュッと掴む。


呼吸のリズムを軽く乱して混乱していると、心配そうな顔をしたウェイトレスさんが傍に寄って来た。


「お客様?どうなさいました?具合でも………」


「あっ、いえ………大丈夫です」


いけない…ここはカフェ。他にお客さんや店員さんがいるんだから、しっかりしなきゃ……


私は微妙に震える足を自分のテーブルに戻して、メニューで顔を隠す。


何も新しく頼む気なんて無いのに広げたメニューの端から常務達の方を見ると、まだお互い笑顔で盛り上がっているみたいだった。
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