少女マンガ的社内恋愛
ガバッと振り返ると、私よりずっと背の高い男性が羽雪のファイルを持って微笑んでいた。


「どうも、倉金さん」


「じ、常務!?なんで……っ」


シックな黒のスーツに身を包み、ニコニコスマイルを絶やさない常務。


私は背後にいつの間にか人が現れ、しかもそれが女性社員達憧れの高稲常務だという衝撃のダブルパンチに襲われ、思わず棚に肩を強打してしまった。


ど、どうして!?どうして常務がこんな所に!?


「私も資料を取りに来たら偶然倉金さんがやって来てね。君が取りたかったのは、このファイルかな?」


「えっ、あ、ハイそうです!」
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