少女マンガ的社内恋愛
唇が離れると、常務が苦しそうに私に訴えかけて来る。


オアシスを求める砂漠の旅人の様な真っ直ぐ、そして熱い気持ちが浮かぶ目が、すぐ目の前にある。


ああ……もうダメだ。逃げられない。


私だって、この人に笑っていて欲しいんだ。


私が傍にいる事がこの人の幸せに繋がるのなら……受けて立とうじゃないか。


「常務…好きです。私をアナタの彼女にしてくれますか?」


そう答えた瞬間、常務の体がピクッと揺れた。


私の腰を抱きしめている両手に力がこもり、アレ?と思っていると――――…


「澄鳴…っ!」


「キャアアアアッ!?」
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