少女マンガ的社内恋愛
燐の推測に、私は素直に納得した。


私も小さい頃は誕生日が来るのウキウキだったけど、ハタチ過ぎてからは段々憂鬱になってたもんな…常務も常務なりに言いづらさがあったのね。


「澄鳴、明日だなんていきなり過ぎてパニックだろうけど――――…高稲常務はきっと、アンタに1番祝って欲しいんだと思う」


少し心が浮上した私に、燐の真っ直ぐな言葉が染み渡る。


「だからまたもう少し、頑張ってみなさいよ」


「………うん」


彼女の励ましに、冷静さがちょっと戻って来た。


そうだよね。1年に一度しか来ない誕生日…ちゃんと祝ってあげなきゃ。
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