少女マンガ的社内恋愛
お母さんが右斜め上を見つめながらくれた答えで、ボンヤリとした蜃気楼の様な記憶がまた新たに蘇った。


『近所に引っ越して来ました、高稲です……』


『ホラ幸作、ご挨拶しなさい…』


30代位の男女が、小さな男の子と一緒に立っている。


私が3歳の時引っ越して来たって事は、常務は当時6歳か。


「もうビックリしたわよぉ。高稲さん家の旦那さん、あの高稲グループの社長の御子息っていうじゃない?子供達は殆ど息子の幸作君と仲良かったけど、大人はハラハラしてたわねぇ」


ああ…そういえば周りの大人が常務に甘い顔してた事、結構あった……
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