まじめっ娘とイケメンくんの恋


「今日例のライブ行かない?」
「pieceの?」
「うん!陵介先輩がおいでよって」
「いいね!行く行く」


友人たちは盛り上がってる。


「あたしはパス」


「えー!いいじゃん別に
気にしなくてもいいって
貴生さんも言ってたじゃん」


友人はあたしが貴生さんとのことを
気にしてライブに行かないのだと
思っているようだ。


「そうなんだけど
今日は友人の誕生日会なんだ
ちゃんとそれを説明しててね
わざと来ないのかと思うから」


「オッケー!」


学校の友達には『もったいない』と
よく言われる。


「その思ってる人と
上手くいけそうなの?」
と聞かれるが答えはNO。


あたしが思ってるなんて
知ったら笑われてしまうだろうね。


「一か八かコクってみれば?」


「無理!
あ~なんであんな人を好きになったのか」


「コクれない人?
まさか!妻子もち?」


「あはは それはないけど」


「いつでも相談のるから
頑張れ」


いい友達に出会ってあたしは幸せだ。





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