まじめっ娘とイケメンくんの恋


彩子さんたちが買い物から帰ってきたようで
さっきよりまして賑やかだ。


部屋に居るあたしは
お腹が空いてもあの人たちが
台所を陣取っているから
出られない。


夕方バイトの面接があるのに・・・
準備も出来ないじゃん。


・・・うん?
同じ家賃払ってるのに
どうしてあたしが気を使わないといけないわけ?


相手にしなきゃいいんだから・・・
あたしがあの人たちが言うことに
反論するから余計に面白がるんじゃん。


そう気持ちを切り替えて
台所へ出た。


ワイワイ話してたのにあたしが現れると
一瞬黙った。


「あやっぺ おにぎり食う?」


「結構です」


専用冷蔵庫からミックスベジタブルに卵
ベーコンを取りだしチャーハンを作り始めた。


後ろに人の気配が・・・
振り返るとそこには謙太が居た。


「わっ!!!なんですか!!!」


「上手そうな匂いしてるなって
あっ!チャーハン?
オレね チャーハンにはうるさいよ?
ちょっと味見するね
おっ!!!旨い!」


「ち・ちょっと!やめてください」


謙太の手を制し様とした。



その時 あまりにも力を入れすぎて
謙太の手はプライパンに・・・・。






< 11 / 125 >

この作品をシェア

pagetop