まじめっ娘とイケメンくんの恋


入居2週間前の事
鍵の受け渡しに不動産屋と現地で
落ち合うことになった。


ずっと親に ひとり暮らしを
反対をされていて許可が出たのが3月の頭。


そしてすぐアパート探しをしたと言っても
3月に入ってからだから
なかなか 思ったようないい部屋がなく
やっと見つけたのは2LDK50000円
思ったより割高だし 辺鄙な場所だし
一部屋多いけれど そんな事
言ってらいられない・・・仕方ない。


不動産屋との約束の時間は2時
事故による交通渋滞で遅れること
2時半過ぎに現地についた。


3階の302号室
「それでは無事契約が終了しました
ありがとうございました
また何かございましたら遠慮なしに
お電話ください」と言いながら
スーツを着た人が出てきた。


うん?無事契約が終了???
302に入るのはあたしだよね?


契約書は手元に無いが敷金礼金を
払った領収があるからみると
部屋番号は間違いない。


急いであたしは
不動産屋さんに声をかけた。


「ハッピイ不動産の方ですよね?」


「そうですが何か?」


「今日受け渡しの山本ですけど」


「はい?山本?」


「そうです!山本綾子です
302号の」


「えっ?」


えっ?と言われても・・・
こっちもえっ?ですが???


すると中から「何か?問題でも?」
と 女の人が出てきた。


その人はあたしを上から下へと
嫌な目付きで見たあげく
「あなた誰?何?」と冷たくいったのだ。


「ここを借りる山本綾子ですけど」


「はぁ?あたしも山本彩子よ」


「はい???」


そこにいる3人とも
ハテナハテナで一瞬時が止まった。






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