まじめっ娘とイケメンくんの恋
「何でオレなん?」
と超迷惑そうな謙太さん
さらに『どーせ暇でしょ?』なんて。
暇じゃないよ
さっきお姉さんが謙太さんには
彼女がいるって言ってたもん。
「揉め事嫌いなんで
練習台とかいいです!」
「揉め事?」
「彼女がいる人とか無理です」
「彼女???お前いつ彼女できた?
別れたの先々月じゃね?
おっ?新しい彼女の報告なしか?」
「まてまて!知らんし
勝手なことを言うんじゃねよお前!」
慌てて訂正する謙太さん
すぐさまあたしも口を挟む
「・・・お姉さんが言ってたから」
「あ~あ いちいち姉貴に別れたとか
報告しないしね」
「そうです・・・か
あっ・・・余計なこと言ってすみません」
「わかればいいさ」
「わかればいいさだってぇ!
超偉そうに!」
「マジでキザな野郎だね」
謙太さん可哀想
そんなことで二人から言われちゃって。
「何から何まですみません」
「超迷惑!トコトン飲んでやるわ」
冗談だと思っていたけど謙太さんは
よく飲んでいた。
「そんなに飲んで大丈夫ですか?」
「ウエッ!」謙太さんは吐きそうになった。
「大丈夫?」思わず背中をさするあたし。
「なーんてねっ!
カクテル2杯で酔うわけないだろ」
騙された・・・
心配したのに損しちゃった。