まじめっ娘とイケメンくんの恋


「いやぁ~腹一杯になったわ!
ごちそうさん」


「いいえ!とんでもないです
あたし支払いしてきますね」


「あっ!オレもトイレ」
謙太さんは会計の横筋にあるトイレに向かい
あたしは鞄を持ちレジへ行った。


会計をしてくれる生田くんに伝票を
「ごちそうさま」と差し出すと
「あの人たちとの関係は?」
とあたしに尋ねられた。


「と・友達だよ」


「そーなん」と頭を傾げながら
納得いってない答え。


「まさか 山本さんのおごり?」


「え・・・」
咄嗟には誤魔化しなど見つからず。


「女の子に支払わせるなんてどうよ?」


生田くんは無理矢理にあたしに払わせるのかと
何だか勘違いをしているようだ。


「あっ!あのね
あたしのイメチェンを無料でしてくれたから
あたしからのお礼なんで・・・」


「ふーん・・・そうなんだ」


「イメチェンどう?」


「あっ いいと思うよ
そっちの方が100倍いいよ」


「ほんとにぃ?なんか嬉しいな
大成功だった
これなら連れて歩いても
変じゃない?」


「変?変とは?」


「地味だとか田舎者だとか
色々言われ続けてたから・・・」


「どっちの山本さんもそれなりに
いいと思うよ
自分に自信をもって!」


「あ・・・あり・・・がと」


誉められて気分もあがる。





< 30 / 125 >

この作品をシェア

pagetop