まじめっ娘とイケメンくんの恋


「えっとぉ 小銭がないからこれで」


と一万円札を生田くんに差し出した。


するとそこへトイレからいつ戻ったのか
謙太さんが立っていて
「ほらこれで」と自分の財布からカードを
生田君へと出した。


「えっ?どっちから頂けばいいの?」


戸惑う生田くん。


「カード一回払いで」


「だ・だめですっ!
そんなことしたら意味ないです
あたしお礼できないから」


「いいから 早く兄ちゃんカード通せ」


「あ・・・わかりました」


生田くんは言われるままにカードを通した。


「ありがとうございました
またのお越しを
山本さんじゃーね また明日ね」


「うんごちそうさま」


あたしたちは彩子さんらが待ってる外へと出た。


「あの・・・これ取ってください」


「もう要らねーって」


「ダメですって!」


「いいから」


「よくないって!」


二人が言い合ってると
何をもめてるのかと二人が心配そうに言った。


状況説明をすると
「お前いいとこあるな!トイレだとか言って
一緒に行ってさりげなくカード払いとかさ」


さりげなくでもないかな・・・
本当にトイレ行ってたし
生田くんが色々聞かなかったら
とっくに会計は終わってたし。


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