まじめっ娘とイケメンくんの恋


「ムカついたから・・・
あいつが女に払わせるだとか言ってるのが
聞こえてきたからさ」


・・・そっかやっぱり。


「大人げねー!!!」


「大人じゃねーし・・・」


「未成年じゃねーんだからさ」


「ちょい超えただけだろ」


すると彩子さんが
「うるさい!二人とも」とストップをかける。


そしてあたしも
「これは取って貰わないと!
あたしの気が済みません
おつりはいいので」
と一万円を謙太さんの手の平において
あたしの手で謙太さんの手をグーをさせて
上着のポケットに無理やり入れる。


「もー謙ちゃんも
ご馳走になると決めてたんだから
貰っておけば丸く収まるくない?
綾子は『そうですか じゃ―御馳走になりますね』
何て言う様な今時の子の性格じゃなさそうだし」


「・・・じゃ 釣りはまた今度渡すわ」


彩子さんの一言で
本当にスパッと話が終わったのだった。


それから2時間という時間を決めて
カラオケへ行った。


実のところ人生2回目カラオケの参加に
3人のペースについていけなくて
歌ったのは2曲ほど・・・。


でも今日はなんだか解放されたみたいで
すごく楽しかった。


美容院に食事にカラオケ
親が聞いたらなんて思うだろう・・・
しかも男の人ととか・・・。


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