まじめっ娘とイケメンくんの恋
「お前が居てくれて良かった」
ふと謙太さんの口から出た言葉に
ドキンッとする。
ーーーお前が居てくれて良かったーーー
「どーしたんですか?
どこか悪いんじゃないんですか?」
「はぁ?悪いから医者に来たんだろ
胃・腸・炎
診断を聞いてなかったのか?」
「いや・・・突然変なこと言うから」
「あっ!言い替えるわ
誰かが居てくれて良かった
一人だとあのままで
病院へは来てないし」
あたしじゃなくても
誰でもよかったってこと・・・。
「そーですね
寝てたら治る!とか言ってものね
あたしの用は終わったんで
その先であたし降りるんで
あとは運転して帰ってくださいね」
「お粥 食いてーな」
「あっ!あれにそのままお水を足して
少し火にかけたら食べれますよ」
「途中投げ?
無責任?へー具合が悪い人を
放置できるんだへぇ~」
「もー!!!やりますよ
もー!!!」
言われるとすぐにムキになる変な性格のあたし
結局また謙太さんのアパートへ
戻ることになった。