まじめっ娘とイケメンくんの恋


あたしと貴生さんを見て
早く経験しとかないと
あたしの嘘つきがバレるからと
彩子さんに相談したそうだ。


「やっぱり父の件は
罠に嵌めたんだね」


「罠じゃねーよ
それはお前の勘違い」


「違うしぃ!そうさせたのは二人だし」


「まぁ結果論勘違いしてくれて
よかった!ってことだな」


「もぉ~」


「なぁ~あいつとキスぐらいしたか?」


「あ・・・うん」


体が拒否反応起こしたけどね。


「そっか じゃあ
エッチもすぐだな」


「えっ・・・」


「男だったから好きな女を
早く自分のものにしたいと思うもんだよ」


ーーー次は返さないかもよーーー
そう言われた。


「謙太さんもそう思うの?」


「思うね」


「あっ!そう言えばぁ
きれいな人とご飯を食べてたから
彼女かと思ってた」


「あ~会社の事務員ね
かおりちゃんっていうんだけど
社内のマドンナ的存在」


うん納得
きれいだったもん。


「彼女かと思ってたって
よく言うな 居ねーの知ってて
彼女居るならお前とこんなところに
こんな時間に来ねーわ」


「お前こそ 定員が来ても気づかないほど
イチャイチャしやがって!」


イチャイチャはしてません


「そんなことないよ」


「ほー!どの口が言ってんのかね?
田舎ッぺだったくせに」


「ひどっ!」


「あっ!怒った?」


「でも・・・
田舎ッぺのあたしでも
いいって言ってくれる人居るから
いいもん」


「ムカつくなお前!」


< 96 / 125 >

この作品をシェア

pagetop