サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
 どうしたの? 先に翔が反応してもいいのに。

 無言のままでいる背中に違和感を覚え、つい後戻りして翔を覗き込んでみる。

「翔? ……どうしたの?」

 翔は、ゆっくりと私を見るが、そのまま何も言わず状態。

「……別に。早く入れ」

 可愛くない言い方で顎で行くよう命令されてカチンとくる。

「また翔は……。ゆっくりほどほどに浸かっておいで」

 翔輝君の優しいフォローに頷き返し、翔の背中に頭の中で蹴りを入れると、多少スッキリしてきた。

「じゃあ行ってきます、翔輝君」

「行ってらっしゃい」

 翔輝君の爽やかな笑みに見送られ気分は上々。寝る前も翔輝君の爽やかな笑顔もらってから寝たい気分。きっといい夢みられること間違いなし。

 ……でも本当にどうしたんだろう?

 何となく気になりまたリビングのドアから振り返るが、無言の引き締まった背中に問い掛けても、答えてくれるわけない。

 私は、気のせいと割り切り、部屋に着替えを取り行くことにした。
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