サプライズ★フィナーレ
これこそまさに、穴があったら入りたい。
より、もう消えたい!


「ね、寝よ。トイレ行っ……キャッ!?」


私は、堪らなく恥ずかしくて、翔の腕の前から逃げ出そうと立ち上がるけれど、すぐに右腕を掴まれ強引に座らされた。

そのままソファーに押し倒され、翔を目の前に仰ぐ形になってしまった。


「……可愛い。……超可愛すぎ、エリ……」


左耳から響く低く甘い声に、私の鼓動は弾かれ、また息が止まりそうになる。

翔は、私の頭を両手で柔らかに包むと、その瞳に情熱と甘さを絡めつつ、私の瞳をもしっかり絡め取り、すぐに唇から燃えるような熱を注ぎ込み始めた。
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