サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
「よかったの? あの人の衣裳手掛けるとなれば、とても大きなステップアップに繋がらない? 現に翔輝君がそうだし」

 翔は、パタンとアトリエのドアを閉めると、ガチャンと素早く鍵をかけた。そして私の前に歩いて来ると、すぐ横のテーブルに座って腕を組みわずかに私を見上げてきた。

「まぁな。けどずっと翔輝がデザインしてきたし、まだレディースライン立ち上げてねーのにさ。よからぬ噂立てられるのも面倒だし、第一これらのドレスを譲るわけにいかない。これらは、俺がエリの為だけに作った物だ。他の女に着せる気ない。例え億積まれてもな」

 私は、またハートを強く撃ち抜かれた。

 今日の翔は、まるで白馬の王子様。甘い言葉で、何度も何度も私をお姫様気分に導いてくれる。しかもこんなに愛いっぱいのドレスまで用意されいて、幸せすぎて怖いくらいである。
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