サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
 その時、ドアの隙間からこちらを覗いた嶋崎あゆなの驚愕顔と、次の瞬間に見せた顔があまりにも怖くて、私は一瞬で凍り付いた。

 でもその理由がわからない。なぜ妹の私を睨んだのか……。

 翔は、私の顔色の変化に即振り返ると、彼女はスッと私から目をそらしてみせた。

「すみません、突然。失礼します」

 翔は、停止したままのエレベーターに、慌てて乗り込む彼女に黙って会釈をした。

「お気を付けて」

 扉は、すぐに翔の言葉を遮るように閉まり、エレベーターはぐんぐん下降して行った。
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