サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
「こ~ら愛翔。約束破る子は、もうママのお膝に座れないぞ。いいのか?」

「……やだ」

「じゃあどうする?」

 私の後ろに立つパパに叱られ、泣きそうな顔してる息子は、翔の赤ちゃんの頃に瓜二つ。あまりに瓜二つで可愛いすぎて、なかなか叱れない私。そんな私に、翔は呆れるを通り越して諦め気味。でも父としての威厳を順調に育んでいけそうで何より。

 何の因果か、二卵性双生児で生まれてきた我が子達。妹も翔に似ているけれど、双子より普通の兄妹と思われることが多い。
何をするにも互いをライバル視して、しょっちゅう喧嘩ばかりなのが悩みでもあり、一安心でもある。翔と私は、この頃から物凄く仲良しだった。でもお母さんの膝は、私のものだったけれど。

 フフ……懐かしい。

 宝物の我が子の背中に優しくポンポンとエールを送ると、愛翔は諦めたように立ち上がった。そして翔の足にキュッと抱き付いた。
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