サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
" 愛梨……愛梨…… "

 長椅子でいつの間にか眠ってしまった私を、愛しさ溢れる柔らかな声で呼ぶのは大好きな母の声。ぼんやり目を覚ますと、隣で優しい微笑みを浮かべている姿に、一気に目が覚めた。

"お母さん! 大丈夫?"

"……ごめんね、愛梨。心配かけてばかりで"

お母さんは、私の左頬をそっと手で取り、申し訳なさそうに口を開いた。

"そんなのいいよ。お母さんが、元気でさえいてくれれば"

 私の心底ホッとして流す涙を、じっと見つめる母の目からも美しい涙が幾つも鼻筋を伝う。

 私は、そんな母を守りたい気持ちでいっぱいになり、腕を伸ばして抱きしめようとする。でもその前に母の腕の中へと包まれた私は、母の華奢な左の肩にそっと顎をのせてみた。
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