友情は初恋と引き換えに
☆*:.。. .。.:*☆



タッタッタッタッ…



「はぁ…はぁ…はぁ…」



息を切らしながら屋上への階段を駆け上る。



聞こえるのは私の息づかいと足音だけ。



あの鐘の音はもう聞こえない。



「はぁ…はぁ…はぁ…」



もしかしたらもういないかもしれない。



鐘を鳴らして帰ってしまったかもしれない。



だけど私は信じて走った。



どうしても今会いたい。



あの人に伝えたい。



今の私の気持ちを。


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