龍瞳ーその瞳に映るもの
「じゃあ、ちょっと用を済ませますね」

てっきり帰ると思っていたサクヤさんの
その言葉に男達の眉が寄る。

「えーと、とりあえず君は帰りなさい」

君、とは誰でもない私で。

「さ、さっさと帰りなさい」

「帰らな」

帰らないと言い終わる前に察したのは
サクヤさんの眼差しのおかげ。

「うん、そういうこと」

警察が来る前に逃げろ、
お前は美香じゃねーだろ

そう目で教えてくれていた。
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