龍瞳ーその瞳に映るもの
ゆっくりと隠れていたスペースから出て
従業員用らしき出入り口に向かう。

そっとそっと足早に移動する私の背後から


「なにやってんだ、お前」と聞こえた。

振り向く事もできず固まる私。

見つかったのは誰だろう。
さっきの男の人ではないとわかる。
だとしたら、あの人達かこのホテルの関係者。

「え、え、と、チョット、かくれんぼ」

「あぁ?」

「いや、あの…ごめんなさい」

口から出まかせは通じない。

何となく、あの人達ではないような気がして
ゆっくりと振り返る。
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