龍瞳ーその瞳に映るもの
「私ね、誰よりも根性腐ってるの」

誰にも言った事がない、私の姿。
言う必要もなかったし相手もいなかった。

「美緒ちゃんがやってる事、薄々気づいてた」

おばさんが私を毛嫌いしたことも
学校で浮いてたことも
そして何より美緒ちゃんが私を
嫌っていたということもわかっていた。

「だから何なのって思ってた」

好きにすればいいやって、
バカじゃないって思ってた。

だから、あの日美緒ちゃんが現れた時
おかしくて笑ってしまった。

長い間、ご苦労様ってね。
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