龍瞳ーその瞳に映るもの
そんな中、ある情報を耳にする。
東京でナノハを見たというもの。

「ナノハちゃん、元気だった?」

目撃したというその子に目を赤くして
問い詰める。

「う、ん。元気そうだった、てか元気だった」

言いにくそうな歯切れの悪さに
苛立ちながらも少しでも情報を
仕入れようと声を和らげる。

「東京のどこにいたの?」

巨大なスクランブル交差点。
前から歩いてくるナノハを見たという。

「ナノハって目立つからすぐにわかったの。てて、言うかめちゃめちゃ大人っぽくなってたから一瞬ナノハじゃないのかって思ったくらいだった」

その言葉に苛々しながらも
頭のなかでそろばんをはじく。

「声はかけなかったの?」

「うーん、かけなかった」

それがナノハだという確証も足取りも
声さえかけてればあったはず。

「なんで」

そう思うと冷めた声がでる。
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