龍瞳ーその瞳に映るもの
庇うわけではないけれど…

「わかってねーと思うぜ、あれは」

天然だとかそういうんじゃなくて
アズの言葉の意味を理解していない。

「多分、首にならなかったくらいに
思ってんじゃねーか」

それは俺の勘で、
ナノハの事を何も知らないに等しい。

だけど、ナノハの醸し出す空気は
例えるなら水のようで
何事もサラリと受け流すような
澱みがないイメージ。

「なにそれ」

鼻息荒くサユリが口を尖らせる。

「アズと一緒に住んでるんでしょ?
だったらSEXだってしてるし、
そういう事だってわかるじゃん」

「…」

こういう場合、男の方がピュアで
背中を追う男のあからさまな性を
つきつけられると言葉がない。
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