龍瞳ーその瞳に映るもの
快感が苦しい…
体を開く度後ろめたくて
溺れる度泣きたくなる。

だから、私は夢中になる。
そんな思いを払いのけるように
無我夢中になる。
快楽の海にオールを持たず船を出す。

名前を呼んで…とアズの背中に爪を立てる。

「…ナ、ノハ」苦しげなそれが唯一の救い。

力果てた私は意識を手放すように眠る。
アズがどんな顔をしているのか見たくはない。

人の理性を失った私は
逃げるように眠りに落ちる。

終わったあとに髪を撫でないで
泣きたくなるじゃない。
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