龍瞳ーその瞳に映るもの
必然的に閉じた目。
カーブをゆっくり曲がっていく体感。

体にかかるGが心地いい。
音なんかないのにピリリと張り詰めた空気の音が聞こえる。

今日の天気は快晴。
停車した車、サイドブレーキを踏む音。

「目、開けてみろ」

アズが少し開いた窓から冷たい空気が
流れこむ。
それと同時に草の匂いもした。

ゆっくりと瞼を開く。
完全に開ききる前に飛び込んでくる
赤や青の光の欠片。

その欠片が集まる景色は
どこまでも繋がっている。

そして、空に満天の星。
赤や青の欠片に負けじと輝いている。
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