龍瞳ーその瞳に映るもの
「俺が言ってる意味わかってねーくせに
なに、勝手に自分のお願い言っちゃってんの」

支離滅裂、わかっています。
夜景が悪い。
人の感情に入り込んでくる夜景が悪い。

「ごめんなさい、嘘です、忘れて」

はぁ…とため息をつかれても仕方ない。

「ごめん、忘れ…ッ」

突然、キスをされても仕方ない。
それがまた勘違いしそうな甘いものでも
文句は言えない。

これでもかってくらいのキスをされ
私は淫らになっていく。

狭い車内に響くリップ音。
合間に溢れる吐息が窓を曇らせる。

アズはずるい。
キスだけで私を天に導く。
ぐしゃぐしゃになった私の唇を
ペロリと舌でなぞる。
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