龍瞳ーその瞳に映るもの
だから執念に満ちた足音が
近づいていることなど気づかずにいた。

年末、
龍瞳の仕事が忙しいアズは
夜遅くまで事務所に缶詰状態。
浮かれた世間とは真逆の毎日を送っていた。

私の耳には直接入ってこないけど
イクヤについて動いているのがわかる。

麻薬密売と聞いて恐怖を感じない人はいない。
私ももちろん、その1人。

なのに、アズを始めに龍瞳の誰も
そんな素振りは微塵とない。

資料の山は毎回その日のうちに破棄され
大量の同じ資料がまた次の日配られる。
理由は証拠と物証を残さない為だと聞いた。

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