龍瞳ーその瞳に映るもの
背徳の念の消えた夜。
星に照らされ街の灯に照り返され
アズの愛を一身に浴びた。

ナノハと名前を呼ばれながら
最果ての悦びを噛みしめる私にくれた
つかの間のご褒美の時間だとしても
この日のことを糧にどんな日々も
乗り越えられる。

「帰るか」

いつもにない場所が重だるい。

「うん」

それもアズの証だと思えば誇らしい。

出会った時に落ちていた。
神だと思った時に崇拝していた。

不器用で窮屈で頑なな私の救いは
アズしかいない。

私の愛は重いかも知れない。
他がないから。

生き抜く事が私の生きる目的だったけど
アズが死んだらそんな目的は消えて無くなる。

今日から私が生きる目的はアズになる。
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