龍瞳ーその瞳に映るもの
「抜け駆けはなしよ。
話は美緒が帰ってから、わかってる?」

『いいよ、わかってる』

何も変わってないはずなのに
ピクリと何かに反応する美緒の導線。

気に食わなさが増してる気がする。
ちょっと美緒の側を離れて
いい気になってる感がアリアリで
帰りの新幹線、ずっと苛々しっぱなし。

「ぶさけんな」

何で美緒がこんなバタバタして
苛立たなきゃいけないんだ。
新幹線を降りてごった返すホームで
思わず呟かなきゃやってられない。

在来線に乗り継ぎ最寄駅からは
タクシーに乗る。

ママには何度も電話をして
美緒が帰るまでナノハには何も聞かないでと言い聞かせた。
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