龍瞳ーその瞳に映るもの
梓の指定する場所は人目につかない場所。
今日も一見お断りの高級料亭。
タクシーで乗り付け降りる前にナノハが
ついてきているか後ろを確認した。
梓に会うまでに今までは尾行を巻く為に
あちこち回らなくちゃいけなかった。
今日は料亭に直行していいと言われた。
それってもう隠さなくていいって事。

少し後ろに停車したタクシー。
ナノハが乗っているタクシーだ。
携帯を持っていないのは不便だから
今度から持たせよう。

料金を払いタクシーを降りる。
すると、中から着物を着た上品な女性が
ニッコリと笑い頭を下げた。

「いらっしゃいませ、美緒様。
中で神崎様がお待ちです」

美緒はピラミッドの頂点にいる美緒の人生はバラ色だ。

重厚な木でできた一枚扉をくぐり
ピカピカに磨かれた廊下を歩く。

シャンと背筋を伸ばしこの場に
負けないように凛と歩く。
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