龍瞳ーその瞳に映るもの
「あいつは龍瞳に関係ねーつっただろ!」

こうなる事がわかっていたように
サクヤはアズに抵抗しない。

怒りの鉄槌を避ける事なく受け入れる。

「お前ふざけんなよ」

怒りの矛先を封じられたアズの苛立ちが
ビンビン刺さる矢のようで
磯崎さんも喉を鳴らした。

「やめなさい」

静止した二人の間にようやく
磯崎さんが入っていく。

俺ならば邪魔だと殴り倒されただろうが
さずかに年配者の磯崎さんにそれはできない。

「わけを話してくれないか」

冷静な判断が一番大切だと
わかっているのはこの二人で
その二人がこんな事になった理由は
個人ではなく龍瞳の問題になる。


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