龍瞳ーその瞳に映るもの
「ナノハを何故イクヤに近づけた」

俺たちの知らないところで
何かがあったのは明確で
それはナノハに大きく関係している。

アズのこんな怒りに満ちた顔は
見たことがないしサクヤもまた
何かを悟ったような顔をしている。

「任務遂行の為だ」

秒速で言うならばコンマ数秒の速さで
サクヤの胸ぐらを掴んだアズは
振り上げた拳をそのまま振り切った。

ソファーからこれげ落ちたサクヤは
大きな音を立て近くに置いてある
本棚に激突した。

それを尽かさず追いかけるアズは
ここ数年見たことのない目をしていた。

凍獣と言われた血も涙もない
アズの暗黒時代を彷彿させる。
< 251 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop