龍瞳ーその瞳に映るもの
細いくせにがっしりとしたその背中は
見えていないくせに私の一挙一動を
見透かしているよう。

「ね、私の職業はなに?」

それが何でも受け入れよう。
路頭に迷うならばここでしがみついてでも
生き延びてやる。

「職業?」

「そう」

「OL」

「へ」

拍子抜けするその答えがあまりにも
神に似合わなくて吹き出してしまう。

ここのどこが会社なんだ。
パソコンも電話もない会社なんてない。
それに神はサラリーマンには見えない。
どちらかと言うと怪しい職業。
怪しい職業って何って言われたら
困るけど 窓を開けたら死ぬようなそんな職業。
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