龍瞳ーその瞳に映るもの
いつの間にか部屋の入口にいた神は
カーテンは閉めておけと言いながら
窓際に来てカーテンをピシャリと閉めた。

「死にたくなかったらな」

不満げな私にそう言った。

それは脅しには聞こえなくて、
もう絶対カーテンを開けまいと誓う。

布団を干したいと言ったら
新しいのを買えと言われたけれど
そんなものを買うお金がない。

私の持ち物はあの男の人に投げ捨てられた
服とつけている下着と靴下と靴だけだ。
正確に言えば服はなくセーラー服になる。
カバンも携帯も化粧道具も何もない。
家の鍵もない。

「給料天引きで買ってやる」

察するのはさすがに神級だ。
< 27 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop