龍瞳ーその瞳に映るもの
ウンザリした気分になるのも俺だけじゃない。
拘束され項垂れるイクヤでさえ
美緒の醜態にため息をついた。

「お前自分の今の姿見てみろ」

それでもアズは顔色一つ変えない。

「これは…イクヤに無理やり」

「そうなのか?」

今度はイクヤに聞いた。

意気消沈のイクヤは首を横に振りながら
「無理やりじゃ、ない」
美緒をチラリと見ながら呟く。

「むっ」
「お前すげーな」

美緒の言葉を遮るアズ。

「俺は無理だな」

全裸の美緒をじっと見ながら二回頷く。

「こいつに欲情しねー」

それは俺も賛成。

「クズだな、お前。根っから腐ってる」

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