龍瞳ーその瞳に映るもの
何かを感じた瞬間、ドアがスーッと開き
ビシビシと感じる人間の気配。
カーテンがひかれ薄暗い教室の中が
ドアの開いた分だけ明るくなる。

中に入ってこられたらバレてしまう。
どうしょうと頭をフル回転させる。

さっき同じリボンだと言っていた子。
真新しい制服だった。
見た感じもあどけなさが残っている。
今、模擬店担当は3年生。
きっと一年生だと思う。
この教室には1-5と書いたプレートが
あった。

一か八か…

「ごめんなさい!」
立ち上がり頭をさげる。

「忘れ物したから取りにきました」

生徒のフリをして乗り切ろうと
下げた頭を上げた瞬間、背筋が凍った。
< 70 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop