龍瞳ーその瞳に映るもの
「行くぞ」

それは俺に言ったわけじゃなく
セーラー服を着た女にむけられたもの。

「もういいの?」

「あぁ、任務完了だ」

「はーい」

さっきまで殺されかけていた女とは
思えない会話。

「美味しいもの食べたい」

任務自体、役にたったわけではない。
だけど…

アズが雇っただけの事はあると納得する。

もしかしたらこの女は大化けするかもななんて二人の歩く後ろ姿を見ながら
ぼんやりと頭に浮かんだ。

アズと肩を並べて歩く女は
長い付き合いの中で初めて見たからだ。
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