龍瞳ーその瞳に映るもの
働いて間もないけれど
優しくて面白くて働き者の市原さんや
普段は存在感ゼロのくせに
こんな時、臆する事なく立ち向かう店長。

たった2人と私しかいないここだけど
潰されてたまるか!と思う。

「誰だ、おまえ」

鼻息荒い私に気づいた1人の男が
眉をしかめ威嚇の目を向けた。

「エプロンしておまえここのバイトか?」

店の名前が入った赤いエプロン。

「証拠にもなくまたバイト雇ったのか?どうせこいつも今日で辞めるのによ」

2人しかいない理由もわかった。

「よー、姉ちゃん」

胸糞悪いにやけ顔を晒す男。

私が出会った人間の比率で言えば
世の中の半分は腐ったやつしかいない。
この男ももちろんそっち。
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