先生のことなんて好きにならない!





「…この問題は、これとこれ」


呆れた様子で私に歩み寄り、無愛想に公式を指でとんと叩きながら教えてくれた。

でも…


「それをどこでどうやって使うのかがわからないんです!」



そう言うと、少し呆れた様子で



「…先にこっち」



と教えてくれた。


…とりあえず解くか。その後、時間はかかったが、なんとか解くことが出来た。



「あと一問で帰っていいから」


「え?全然終わってないのに良いんですか?」


「下校時刻超えると面倒だろ」


「えっうそ。もうこんな時間!」



通りで、他の生徒の声が聞こえなくなったと思った。

なんとか一問を解きあげ、その日は帰った。
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